
夢
月から地球を 眺めたら
あなたは何を 思うだろう
青く 青く ただ青く
輝く地球の うるわしさ
この世に生きとし 生けるもの
幸いなれ 平らかなれと
祈らないでは いられない
「夢絵巻プロジェクト」とは
「夢絵巻プロジェクト」は、誰もが抱く「世界の平和」という共通の夢について語り合い、世界に発信していくため、静岡で暮らし、活動する様々な団体・個人から、平和への願いや決意などを記した言葉を寄せていただき、それらにふさわしい絵を組み合わせて大きな絵巻物を作る市民共創アートプロジェクトです。この度最初の三巻が完成しました。
一巻では、日本社会の礎となった「十七条の憲法」、静岡市平和都市宣言、静岡県の“ふじのくに”平和宣言、そして、「平和の砦」を世界の人々に呼びかける「ユネスコ憲章」が収められています。二巻、三巻は、静岡市内の神社、寺院、教会から寄せられた平和祈願です。今後さらに多くの団体・市民の共創による平和への願いを込めた「夢絵巻」の制作を続けていきます。
完成した「夢絵巻」は、静岡市内、日本国内、そして世界各地で展示イベントを開催し、平和への願いを静岡から世界に広げ、届けていきます。
2026年に、米国ワシントンD.C.で展示イベントを開催する予定です。明治時代に当時の東京市からワシントンD.C.へ贈られた桜の苗木は、現在も毎年春にはポトマック河畔を彩り多くの人々に親しまれています。その苗木は静岡市の興津で育てられたものでした。桜で結ばれた友好の絆をさらに深めるため、静岡で生まれた「夢絵巻」をワシントンD.C.へ届けたいと思います。
「絵巻物」とは、千年以上の歴史を持つ日本独自の表現様式で、「源氏物語絵巻」や「鳥獣戯画」などがよく知られています。文言に絵を添えて様々な場面や物語を繰り広げていく日本古来の絵巻物にならい、私たちの平和への祈りや願いを現代の「夢絵巻」にまとめ上げていきます。
「静岡」という地名には、静けさ、穏やかさ、和やかさなどの意味が込められています。その静岡で生まれた「夢絵巻」が、人々の心をやさしく、あたたかく包み、世界の平和の実現に一歩でも近づくことを願っています。
令和7年3月 夢絵巻プロジェクト実行委員会 代表 森谷明子